【はじめに:NISA口座は「一人一口座」だけ】
こんにちは、「リホとミナの『安心』NISA設計室」です。
これまでの記事で、NISAの仕組みや、選ぶべき商品(インデックスファンドなど)について解説してきました。 いよいよ「NISAを始めたい!」となった時、次に必要なのが「NISA口座を開設する」という手続きです。
NISA口座は、すべての金融機関を通じて「一人一口座」しか持つことができません(※金融機関の変更は年に1回可能ですが、手続きが必要です)。 そのため、「どこで(どの金融機関で)口座を開くか?」という最初の選択が、あなたの将来の資産形成において非常に重要になります。
この記事では、口座開設の具体的な「3ステップ」と、金融機関を選ぶ上での「2つの選択肢」を解説します。
【1. 金融機関の「2つの選択肢」:窓口か?ネットか?】
NISA口座は、大きく分けて「対面型の金融機関(銀行や証券会社の窓口)」と「ネット証券(インターネット専業の証券会社)」で開設できます。 それぞれにメリット・デメリットがあります。
A. 対面型の金融機関(銀行・証券会社の窓口)
- メリット:
- 専門のスタッフに「対面で相談」しながら手続きや商品選びができる安心感があります。
- デメリット:
- 取扱商品が少ない傾向があります。
- 相談できる反面、人件費がかかるため、手数料(信託報酬)の高い商品(アクティブファンドなど)を勧められるケースがあります。
- (※私たちが「穴あきバケツ」と呼ぶ、コストの高い商品を避ける注意が必要です)
B. ネット証券(インターネット専業の証券会社)
- メリット:
- 取扱商品の数が圧倒的に多いです。
- (※私たちが「魔法のバケツ」と呼ぶ)手数料(信託報酬)が「激安」のインデックスファンド(S&P500や全世界株式など)が豊富に揃っています。
- 24時間いつでも、スマホやPCで手続きが完結します。
- デメリット:
- 対面での相談ができません。
- 自分で情報を調べ、自分で商品を選ぶ必要があります。
【結論】 もしあなたが「手数料(コスト)を最小限に抑え、S&P500や全世界株式などの低コスト商品を自分で選びたい」と考えるなら、「ネット証券」が合理的な選択肢となります。
【2. NISA口座開設の「3ステップ」】
どこで口座を開くか決めたら、手続きは以下の3ステップで進みます。
ステップ1:金融機関を選び、口座開設を申し込む
- ネット証券の場合は、その証券会社の公式サイトから申し込みます。
- 銀行や窓口の場合は、店頭で手続きを行います。
ステップ2:必要書類を提出する
- 口座開設には、本人確認書類が必要です。
- 「マイナンバーカード(個人番号カード)」があれば、それ1枚でOKな場合がほとんどです。(※スマホで撮影してアップロードするなど)
- マイナンバーカードがない場合は、「マイナンバー通知カード」や「マイナンバー記載の住民票」+「運転免許証やパスポートなどの本人確認書類」の組み合わせが必要になります。
ステップ3:税務署の審査を待つ
- 申し込みが完了すると、金融機関を通じて「税務署」の審査が入ります。
- これは「NISA口座を他の金融機関で持っていないか?」を確認するためのものです。(一人一口座のルールの確認)
- 審査(通常1〜2週間程度)が完了すると、口座開設完了の通知が届き、NISAでの取引がスタートできます。
【まとめ:最初の「場所選び」が重要】
今回は、NISA口座の始め方について解説しました。
- NISA口座は「一人一口座」しか持てない。
- 「窓口」か「ネット証券」か、メリット・デメリットを理解して選ぶ必要がある。
- 特に「商品の品揃え」と「手数料」は、将来のリターンに直結するため重要。
- 手続き自体は「マイナンバーカード」があれば、スマホで簡単に完結できる。
NISAは「どこで」始めるかによって、あなたが買える「商品(道具)」が変わってきます。 ご自身のスタイルに合った金融機関を選び、賢くNISAをスタートさせましょう。


